君護り
Web拍手おまけ1
空から降ってきた男がリグレットを吹き飛ばし、反撃の銃弾も弾き返す。
「ガイ様、華麗に参上」
素晴らしい活躍をしたことを認めてはやるがリアルでこの発言に私はどん引きした。
「ガイ、自分で華麗にっていい歳した大人が恥ずかしいとは思いませんか?」
「えっ!ちょっ、ルーク様っ!」
(おーっ!ガイすげぇ)
私の中のルウが感激した。
「……嘘です。かっこいいですよ。ガイ」
私も華麗に前言撤回し、オラクル兵をゲシリッと蹴ってガイの傍らへと行く。
「お前達のために必死で駆けつけたってのに」
ガイが私の発言に恨めしげに私にしか聞こえないように呟いた。
「貴方が私の知るガイならここに来るのは当然です」
「……」
ジェイド達がリグレット達をタルタロスの中へと連行する様を見つめていたがガイの様子がおかしいことに気付いて振り返れば赤面している姿があった。
「どうしました?」
「あぁ、いや何でもない。」
彼は信頼されていると感じて照れていたのだが私がそれを知ることはないし、私の知るガイとはゲーム知識でのガイのことだと彼が知る機会はないことだった。